ベーからの手紙      

No.169  2020年1月8日

 元気ですか?
 
 いつのまにか、また新しい年になりましたね。
 僕がお店の看板犬だったのは、もうずっと
 遠い昔のこと。
 5代目のちびっこカイザーも、あっという間に
 すっかり大きくなりました。
 
 
 今、1才と5ヶ月のカイザーの体重は62キロ。
 僕が、救助用の樽を首に着けてプロのカメラマンさんに写真を
 撮ってもらった頃は75キロだったから、カイザーはまだ子ども。
 今のカイザーが樽をつけても、あまりさまにならないかなぁ。
 これから少しずつ体の幅が出てきて、かっこいい男に
 なっていくと思います。

 あの時撮ってもらった写真は、大きく引き伸ばして今も
 お店の壁に飾ってあります。
 ”2代目ベートーベン”って名前をつけてね。
 この写真が、初めて作ったお店のリーフレットの裏表紙に
 なってるんです。
 ほら、この手紙の左上にある写真ですよ。

 それから、もう1つ。
 お店の袋や缶のセント・バーナードのマーク、これも
 僕がモデルになってるんです。
 つまり、僕は今も店で仕事をしてるってわけ。

 4代目のバナ子も、そうですよ。
 今のリーフレットの裏表紙を見て下さい。
 この写真、お店の前に座っているのがバナ子です。
 バナ子、君は、女の子って感じでほんとにかわいいね。

 そして、5代目のカイザー。
 彼ほど仕事をしている看板犬は、これまでにいないなぁ。
 だってカイザーは、お店の商品そのものになってるんですから。
 子犬の時のかわいらしい写真や、伊達武将隊という侍たちと
 一緒に撮った写真が、コーヒーのパッケージになっています。
 撮影を何度か繰り返すうちに、カイザーもだんだん仕事に
 慣れてきてるみたいです。

 あれ? そう言えば・・・1代目のベートーベンは、お店を
 始めてすぐに空に旅立ってしまったから仕方がないけれど、
 3代目のヨハンが・・・なんにもない。
 ねぇ、ヨハン、君は仕事をしないのかい?
 
                      今日はここまで、またね。
                             
Beethoven



2代目ベートーベンを載せたリーフレット


最初の店の前で撮った写真


4代目バナ子の写真を載せた現在のリーフレット


5代目カイザーと伊達武将隊のドリップバッグ
No.168 No.170