ベーからの手紙      

No.108.AUG .28. 2004.


 
元気ですか?
 仙台は、急に涼しくなりました。
 ギンナン、ドングリ、クルミに、柿、栗、
 いろんな秋の木の実や果物も、どんどん成長しています。
 秋の花も、もう咲いていますね。
 

いよいよ、マーキュリー君の家族、Yさんがイタリアに旅立つ日が近づいてきました。
イタリアの中心近くの古い街、フェッラーラの地図が届きました。
街の真ん中にお城があるそうです。
青い丸で囲ってあるのが、Yさんが最初に目指すグイドさんの家です。

Yさん夫妻の歓迎ディナーに出席するのは、グイドさんの家族とマチルダちゃん
(マーキュリー君の姉妹)、ヴィットリオさん、マルコさん夫妻、そしてアリアンナ
(マーキュリー君のお母さん)です。
  「Yさんの好みの食べ物を教えてくれるかい?
   ただ、魚はさ、ベニスのレストラン以外では難しいと思うんだ。」
ええっと、特に嫌いなものはないみたいですよ。
なんでも大丈夫のはずです。
  「・・・ほんとにかい? つまり、肉も食べるのかい?
   『肉』っていうのは、鶏や豚や牛のことだけどね。
   だって、俺達は知ってるんだぜ。
   日本人は『魚しか』食べない、ってことを。」   !!!
Yさん、イタリアの肉料理、きっとおかわりをして、お腹いっぱい食べてきて下さいね。
好きな食べ物・・・そうだ。日本のイタリアン・レストランで食べたデザートが
とてもおいしかったって、Yさん言ってたっけ。
あれは、生クリームをトロリと煮て、そして固めたデザート・・。
  「はは〜ん、そいつは、パンナ・コッタだな。 了解。
   そのお菓子を、こっちではこう呼ぶんだよ。 『カロリー爆弾』!」

にぎやかなディナーの次にYさんが訪ねるのは、「トッレ・デ・ペルージャ」。
マーキュリー君のお父さん、クリフ君がいる、セント・バーナードの有名な繁殖犬舎です。
Yさんは航空機で移動します。
初めての土地、初めて会う人、到着してから迷わないように目印を決めておかなくちゃ。
  「目印? ・・・そいつは、クリフだ!
   セント・バーナードと一緒に空港に立っている男、それがボノーミ氏だ。」
うん、そういう人は他にはいないと思うから、すぐに見つかるよね。
   
そして9月11日、最後の目的地はサン・ベルナール峠。
アルプス山中でのセント・バーナードだけのドッグショーの後、
サン・ベルナール僧院で礼拝が行われます。
お祈りが済んだら、スイス・イタリア・フランス、そして日本、ショーの参加者は、
みんなでディナー会場へ向かいます。
あ、Yさんから質問のメールが来てる。
  「ディナーの服装はカジュアルでしょうか? それとも正装でしょうか?」
ちょっと待ってて下さいね。 グイドさんに聞いてみますから。
  「個人的にはこう思うよ。 セント・バーナードと一緒の場合、
   普通はカジュアルな服装の方がいいだろうなって。 
   前回のバーリー・ディ、つまり2年前のディナーでは、30〜40%の人が
   正装かエレガントな服装だったけどね。
   そうだ、忘れずにYさんに伝えてくれ。
   サン・ベルナール峠にはきっと雪があるし、気温はとても低い。
   多分、0℃近くだと思うよ。」
サン・ベルナール宿坊(ホスピス)の宿泊予約も確認したし、忘れていることはないかな?

日本からのおみやげを何にしようか迷ったYさん、イタリアの仲間達の
体のサイズを教えてもらいました。
みんな、身長は180cm前後、体重は90kg前後ですって!
  「なぁ、Yさんの気持ちはうれしいけど、どうか気を遣わないでと伝えてくれ。
   あなたがこちらへ来てくれることが最高のプレゼントなんだから、って。」

Yさん、気をつけて行ってらっしゃい!
グイドさん、ヴィットリオさん、マルコさん、ボノーミさん、アルプスで出会うたくさんの人達、
そして、たくさんのヨーロッパのセント・バーナードに、くれぐれもよろしく!
                              
                                     今日はここまで、またね。
                          
                                                 Beethoven
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